歯周病
おおた歯科クリニックの歯周病治療
当院では、歯石除去や歯周ポケットのケアにEMS社(スイス)の超音波スケーラーを使用します。
歯石除去の際の痛みの原因は、歯周病で歯ぐきが下がり、知覚過敏を起こしている歯やぐらつきの出ている歯に超音波チップが接触する時に生じる異常振動によるものです。
EMS社の歯石除去チップは歯に衝撃が痛みの生じにくい周期の超音波振動で歯石を除去することが可能なため、「歯石除去は痛いから苦手」という方でも安心して歯周病治療を受けていただけます。
また、同じくEMS社のエアーフロー【微細なパウダーを吹き付けて、歯面の着色やバイオフィルム(←細菌のすみかのようなもの)を除去することが可能】も導入し、歯間の着色除去や超音波スケーラーチップの届きにくい部位の歯周ポケットのケア、インプラントのメンテナンスにも使用することが可能です(保険外診療)。
これも従来のものと比較してパウダーの大きさが微細(25~150μm)になり、痛みが出にくくなっています。
歯周病とは
歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌(細菌)に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまうなど、日本人が歯を失うもっとも大きな原因の歯の病気の総称です。
歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどないので気付いていない方が多いですが、実際には日本人の成人の約8割の方が歯周病にかかっているといわれています。
歯周病と似た言葉で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉もありますが、歯槽膿漏は”歯周組織から膿(うみ)が出る”症状のことなので、厳密にいえば歯槽膿漏は歯周病の一症状のことです。最近では歯槽膿漏という言葉はあまり使われなくなり、歯周病という言葉を使う事が多くなっています。
歯周ポケットとは
歯ブラシや歯磨き粉のテレビCM等で「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありませんか?歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目の溝のことです。
歯は、歯茎とぴったりつながっているように見えますが、実際は歯と歯茎の間は隙間があります。
その隙間が2mm以下ならよいのですが、深い溝になっていくと、口の中に汚れが溜まりやすくなり、歯周病が進行していきます。
深さは健康な歯茎で1〜2mm、中程度の歯周炎があると3〜5mm、歯周病が進行した場合は6mm以上になることがあります。
歯周病の症状チェック
歯周病だと自覚して来院される方は多くありません。出血や口臭、不快感など口の中の異常を感じて受診したところ歯周病と診断される方が多いです。以下の中で1つでも当てはまる症状がある方は早めに歯科医師の診察を受けることをおすすめします。
歯茎(歯肉)から出血したり、膿(うみ)が出る
口臭が気になる
口の中がネバつく
歯茎(歯肉)が腫れたりブヨブヨする
食べ物が歯と歯の間によくはさまる
歯がグラグラする
糖尿病にかかっている
歯周病を予防する方法
歯周病予防にはプラークコントロールが重要です。
プラークコントロールとは、口の中のプラーク(歯垢)を減らすことです。プラークは、食べカスではなくて、細菌の塊で、虫歯や歯周病の主な原因となります。プラークコントロールをしっかりと行ってプラークを減らせば、歯周病の予防・改善ができます。
プラークコントロールの基本は、正しい歯磨き(ブラッシング)です。
歯磨きによって、歯や歯茎に付着した細菌・プラーク(歯垢)を取り除くことができます。歯周病を予防するためにも正しい歯磨きの仕方をマスターしましょう!
よくあるご質問
歯周病は他の人へ移りますか?
歯周病は感染症ですので、他人に感染する可能性があります。ただ歯周病の細菌の感染力はそれほど強くなく抵抗力があれば歯周病菌に感染することはありません。
歯周病治療に健康保険は使えますか?
基本的な治療は健康保険の適用範囲内です。
ただ、一部の先進医療や手術などは基本的に健康保険適用外となります。
歯石はどれくらいおきに歯科医院にとりに行ったらいいのでしょうか
正しい歯磨き(ブラッシング)を行っていれば、歯石は付きません。
歯石の付きやすさも個人差がありますが、通常は1年に3〜4回がよいと言われています。